ぱく痛みとからだの研究所の朴です!
今回は坐骨神経痛について説明していこうと思います。
坐骨神経痛はその名の通り、
腰からお尻、太ももの裏側へ走る坐骨神経が障害されて
痛みやしびれを伴う症状です。
坐骨神経は人体で最も太い神経で、
太い分、障害も受けやすいと考えられます。
神経自体、ほんの少しでも圧力がかかるだけで神経の流れが乱れてしまいます。
その圧力は本当に僅かなもので、10円玉くらいの重さがかかるだけで神経の流れが60%も妨げられると言われています。
ここで厄介なのが、痛みを感じる感覚は人それぞれ違うということになります。
神経の流れが40%しかなくても痛みを感じない方もいます。
また、神経の障害(圧迫)された期間などの重症度によっても回復度は変わってきます。
話を今回のテーマに戻しますが、坐骨神経痛と一括りに言っても障害されている場所、
つまり病巣は人それぞれです。
その中でも最近比較的多いなと感じている部位について解説しようと思います。
それは胸腰筋膜です。
胸腰筋膜は背中や腰の筋肉の表面を覆う筋膜で、背筋や腰の筋肉を過剰に活動させないように機能します。
つまり背骨をしっかり立たせる安定性の役割も持ち合わせているんです。
図は腰の断面図で、上から見たものになります。
胸腰筋膜と書かれた箇所がたくさんあると思いますが、一層だけではなく、
腰の様々な筋肉の間にあって、それぞれの筋肉を区分けするように3層となっています。
そして、この胸腰筋膜の間を縫うようにいくつかの神経が張り巡っているんです。
その内の神経の1つが坐骨神経なのです。
この胸腰筋膜が硬くなったり、筋膜と筋肉との滑りが障害されると坐骨神経痛を発症します。
前述した、神経はすごく敏感でちょっとした刺激でも流れが悪くなってしまう事も理由の一つです。
坐骨神経痛と言うとよく聞くのが梨状筋症候群と言って、
お尻の筋肉と坐骨神経との関わりについて書かれているものをよく目にします。
確かにお尻の筋肉が関わっている病態も多く存在します。
ただ最近は胸腰筋膜が原因でお尻や脚の痛み、しびれを発症する人が多い印象を受けます。
発症期間や重症度によって改善速度は個人差がありますが、
胸腰筋膜が原因である場合、適切に原因部位に施術することで改善が望めます。
辛い痛みでお困りの方、一度お気軽にご相談ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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